精神と物質 どっちの豊かさも欲しい②

精神と物質 どっちの豊かさも欲しい①
こちらの続きです

多くを所有すること

より良いものを買うこと

着飾ること

もっと多くを売ること

もっと売り上げを伸ばすこと

成長すること

これらが苦しくなり、否定した。

もうファッションに関わることはしたくない。

世の中もミニマリストという概念が増えてきて、大量生産大量消費を抜けようという動きが広まってきた。

自分の心を大事にすると

もっとシンプルに。

もっと身軽に。

何も買わなくなり、お化粧もしなくなり、どんどんナチュラル思考になっていった。

その方が気持ちよくなった。

外見よりも内側の方が大事な気がした。

内側をもっと満たさないと。

心のことを学ばないと。

自然に触れ、自分の心と向き合えば向き合うほど、外見にこだわることがバカバカしく思えた。

薄っぺらい感じがした。

物を欲しがったり欲を感じることが低俗なような気もして。

ある日、自分がまったく鏡を見ていないことに気づいた。

艶のない肌、眉毛は伸びきっているし産毛だらけの顔。

手入れしていないぱさついた髪、ささくれ立った指先。

がっかりした。

「ありのままの姿がきれい」

なんてわたしは到底言えなかった。

ああ、わたしはこれじゃダメ。

内側が満たされても、潤いのない外見なんてイヤだ。

これは強烈な思いだった。

③へつづく

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長部愛

毎日クローゼットを開けるのを楽しくなる人が一人でも増えれば良いなと思い活動しています。
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