こんにちは。おさべあいです。
人生のうちでターニングポイントっていくつかありますよね。
悲しいことや嬉しいこと、尊敬する人との出会いや、別れ・・などなど。
先日こんなことを質問されました。
「今の愛ちゃんになるためにはどうすればいいの?」
それを聞いてわたしはこう思ったんです。
今のわたし?わたしになりたい人なんていないでしょ?何言ってるの?と。
でもその質問がずーっと心に引っかかっていました。
そしてついに、今日ひらめいたんです。
他のだれでも無い『過去のわたし』がきっとそれを知りたがってると。
ちょっと前の自分のことを思い出しながら、どんな気持ちでどんなことをしてきたのか記していきたいと思います。
参考になることなんてないと思うけど、わたし自身のことを知っていただくにはちょうどいいかもしれません。
気楽に読みながしてください。
36歳、仕事は順調。でも実態は干物女
2012年、36歳。仕事は順調でした。(アパレル企業勤務でした)
某レディスブランドの関西・中四国エリアの店舗を統括していたので毎週各地に出張し、各お店で接客しながらスタッフ指導を行ってました。
20代後半でマネジメント職に就き、部下はのべ数百人。
マネジメントの壁には早めにぶち当たってたので、この頃には対人関係では大抵のことは乗り越えていてなんにも問題なし。
すべてに満足していたわけではないけど、仕事も仲間も会社も好きだったし楽しかったです。
わたしは恵まれてるなと思っていました。
仕事のあとは仕事仲間と毎日飲みに行って、終電逃してはタクシーで帰る。盛り上がったらそのまま朝帰り。
料理はほとんどしなくて外食かコンビニ。炊飯器は1年に1回使うくらいでした。
休みはだいたい廃人のように着替えずお風呂も入らずに、じっとベッドの中でただぼーっとテレビを見る。
たま〜に気がむくと美容院行ったり、スポーツクラブに泳ぎに行ったり、散歩したり、素敵女子のような1日を過ごしたりはしましたけどね。
家事全般大嫌いなので、一人暮らしの部屋は服や物で溢れかえりめちゃくちゃ汚かったです。
急に人を呼べる部屋じゃなかったですね。
自分のことなのに、思い出して書いてるだけでおそろしい。汗
仕事場は片付いてないと気持ち悪いからきれいにしてたし、お店の掃除には厳しかったんですよね。
販売員なので体型や身なりにはすごく気をつけていたし、部下にもその点は厳しかったと思います。
プライベートとのこの落差がすごいですよね。
将来を考えると不安だから、見ないようにしてた
おそろしい干物っぷりのわたしでしたが、「このままでいい」なんてもちろん思ってませんでした。
未来を考えると常に不安。
テレビを見ても雑誌を見ても、アラフォー独身女を不安にさせることばかりなんですよね。
結婚も出産も転職も「早くしなさい!あなたたちには期限があるんだから!」と言わんばかり。
お金も「30代の平均貯蓄額」だの「定年後必要な貯金額」だの恐怖になることの羅列。
「わたし、このまま一人なの?仕事だって今のように働き続けられるわけじゃない。貯金もないし、生きてて良いことあるのかな?」
結婚?
好きな人もいない。彼氏もいない。そもそも結婚のメリットがわからない。
でも子供は産んでおいたほうがいいよね。だって後悔したくないし。
転職?
そりゃ道はいろいろあるだろうけど、わたしなんかに何ができるの?
今更新しい環境で一から人間関係を築くなんて面倒だし。
こんな風にぐるぐると考えてはドツボにはまり、気分が暗くなる。
だから苦しくなって見ないように現実にはがっちり蓋をしめる。
仕事で疲れては飲み歩いて発散し、服を買っては気を紛らわし。
毎月のお給料はきっちり使いきってました。
なのに、欲しいものはなに1つ手に入れてなかった。
というより『本当に欲しいもの』なんてわからなかったかもしれない。
彼氏が欲しい!のに言えない隙がない女
このままでいいのかな?➡︎いやダメでしょ➡︎というか、このままじゃイヤだ
そんな思いが生じてきました。
でも生活全体を変えることなんてできない。
だったら今何か変えられることは?
「あ!彼氏ほしい!」
一人でいることが好きだと思っていたけど、やっぱりわたしを一番に考えてくれる人が欲しいと思っていました。
でもね、恥ずかしくて言えなかったんです。
この当時のわたしを表す言葉は【隙がない女】でした。
会社の人にいっつも言われてた。
だから、男に飢えてると思われたくない。
ガツガツしてるのはみっともない。
「一人の自由が好きだから、だれかと暮らすのも想像できない。まあ、気があう人がいれば一緒にいても良いかな」となぞの上から目線。
これには理由がありました。
当時は気づいてなかったけど、自分の中に矛盾があったんです。
彼氏は欲しい。本当に欲しい。
でも、付き合っても結婚してもいずれ別れるよね。
どうせ愛は冷めてみんな居ても居なくてもいいような関係になる。
それなら、そもそもなんでみんな結婚なんてするの?
子供のため?老後のため?世間体?そんなの全然素敵じゃない!
こんな風にパートナーは欲しいのに、パートナーとの愛に不信感が拭えなかった。
両親も含め、結婚して幸せなカップルが周りにいなかったのもありますね。
アクセル踏んでるのに、同時にブレーキも踏んでぐるぐる回転しちゃってたんだな。
ビジネスも恋愛もうまくいく
この言葉に惹かれてあるセミナーに行きました。
セミナーなんてほとんど行ったことない時期でしたから申し込みも緊張したな。
ちょうどモヤモヤしてたことだったし、それまで学んでいた『魔法の質問』創始者のマツダミヒロさんが登壇者だったので。
2012年8月のことです。
ここでパートナーシップ専門家の方と、メイクの専門家の方のお話も聞きました。
女性二人でしたが、お一人でバリバリ働いているのになんと艶やかな!!
美しくてしなやかで。一瞬で憧れました。
こういう人って本当にいるんだな。
その中のメイクのお話で、わたしは開眼しちゃったんです。
「メイクはなりたいイメージに合わせてすればいいんですよ」
えーーーー!
自分の顔に合わせるんじゃないの?
わたしの顔にはかわいいピンクなんて似合わないから付けちゃいけないんじゃないの?
「どうなりたいですか?見られたいですか?まずはそれを書きだしてみましょう」
そこにわたしが書いたのはこんなことだった。
・甘えたい
・女性らしく見られたい
・柔らかい印象になりたい
・・・自分でノートを見返してびっくり。
え?わたしこんなこと思ってたの?
そう。そうなんだよね。
隙がない女という鎧をもう脱ぎたかった。
甘えた瞬間「そんなタイプだと思わなかった。ごめん」とフラれたこと数回。
もうクールでいることは疲れた。
プライベートまで姉御肌でいるのもうやだ。
幼い頃から「愛ちゃんはクールだよね」「いつも冷静だよね」とみんなが言うから、自分でもそうだと思ってた。
だから着るものも、メイクも髪型もそのイメージにしてた。
自分でもそれが好きだとも似合ってるとも思ってたから。
でもね、わたし末っ子だし、本当はめちゃくちゃ甘えたがりなのよ。
本当の気持ちを素直に見せたい。
その本当の姿をそのまま受け止めて欲しい。
わたしはそんな人と恋愛がしたい!
だから、内面と外見を一致させたい。
この日、そう猛烈に感じたのです。
ここからわたしの変化は始まりました。
36歳。自分を変えるなんてできないと思ってたけど、できたな。
物語はつづきます。