外見を変えること のつづき
サバサバした性格は繕っているわけではない。
それはそれでわたしの素。
だけどそれだけではないのが自分。
心を開いた関係性の人には甘えてしまう。
すると距離を取られてしまうことが続いて【素を出したら嫌われる】と思い込むようになりました。
シャープな服を着たら似合うねと言われるし
愛ちゃんぽいねと言われる。
わたしは自分をそういうものだと思い込んでいたんですよね。
女性らしい服は似合わない。
ふんわりしたスカートなんて似合わない。
やさしい色も似合わない。
女の子っぽいのは気持ち悪い・・・
かっこいい自分でいないと意味がない
弱い自分を出したら嫌われる
甘えたら嫌われる
この考えをどんどん強固にして
自分のなかにある”女の子のかわいい部分”を否定していきました。
今はわかるんです。
だからうまくいかなかったんだ、と。
わたしだって甘えたい
本当のわたしも受け入れてほしい
どんな自分でもそのまま受け入れてほしい
強さだけ求められるのはキツい
もうイヤだ!
強烈にそう思って
まずは言われた通りメイクを変えました。
”かわいく甘えられる顔”になってみよう、と。
まずやったことは二つ。
・一つも持っていなかったピンク系のコスメを揃えた
・眉毛を太めで緩やかなカーブに変えた
この年齢でキャラ変ってイタくない?
そんなふうに思われる気がしていました。
けれど友人はもちろん誰もそんなことを言いません。
変わろうと必死なのは恥ずかしい。
感じ取られたくなくてメイクを変えたことすら言えずにいました。
いざメイクが変えると
それまでの髪型に違和感が出てくるんですね。
ストレートロングで毎日同じ髪型だったのを
巻いてみたりまとめてみたり工夫するようになりました。
髪をまとめるとこんどは耳が寂しい。
そしてそれまでほとんど付けなかったイヤリングをつけるようになりました。
するとスカートを履きたいなと思うようになったんです。
それまではほとんどパンツばかり。
今の自分なら似合う気がすると思いつつも可愛らしい色や柄はむずかしい。
ということで取り入れやすいダークカラーのスカートから始めることにしました。
隙がない女 につづく