長部愛(おさべあい)です。
1976年1月 埼玉県生まれ。
大学生の頃は洋服が好きで洋服を買うためにアルバイトしていたようなものでした。
買った洋服の着まわし方法をいつもスケッチブックに下手な絵を描いて楽しんでいたのを覚えています。
1999年に大学卒業後、アパレル会社に販売員として入社。
トータルで約2万人のお客様に接してきました。
人をコーディネートすること、ニーズを汲み取ってお洋服の提案をすることの楽しさを知ります。
様々な体型やライフスタイル、こだわりに沿って提案したことに満足していただけたときは鳥肌が立つほど嬉しいものでした。
そして何より好きだったのは、洋服を選ぶだけでなくお悩みを聞いたり、嬉しい報告を聞いたりお客様との会話です。
一箇所にいながらたくさんの人生に触れられる貴重な時間でした。
店長やブランドマネージャーなどを経験し、”人を育てる”という大切な仕事にも巡り会いました。
販売員としてお客様と、上司として部下と向き合う。
人と関わることの難しさと楽しさにどんどん仕事に没頭していきました。
仕事に没頭して気づくと40代が目の前。
毎週新しい服を買って、化粧品を買って、オシャレな同僚たちと毎日のように食事に出かけお酒を飲み、がむしゃらに働く毎日。
それはそれで充実していました。
今は楽しい。仕事も楽しい。やりがいもある。周りにも恵まれている。
でもなぜか満たされてない気分になる。不安。窮屈。
このままで良いのかな?
そんな時に出会った男性が夫です。
彼はミニマリストでした。
同棲を機に彼のライフスタイルに合わせて持ち物の95%を処分。
14年間のひとり暮らし生活での家具家電、大量の洋服を全て処分して段ボール3箱で引っ越してきました。
私はそれまで、服はたくさんあるのに「着るものが無い」と次から次へと買い物をし続けてきました。
それはそれはすごい量でした。
それに加えてもともと面倒くさがりで片付け下手。
だから部屋はグチャグチャ。
その光景にストレスを感じていました。
明らかに服の量が私の許容範囲を超えていたんです。
同棲してからそんな生活が一変します。
何より変わったのは洋服の量。
10数年溢れる洋服にまみれた生活から、数えられるほどしかなくなった服たち。
私は洋服の販売員です。
毎日同じようなスタイリングで出勤できない職業としてはここからが力の見せ所でした。
自分らしくいられて尚且つマンネリにならないように毎日頭をフル回転させながらコーディネートを考えます。
大変だけど、これが予想以上にものすごく楽しかったのです!
持っている一点一点の洋服がフル活用できることに気がつきます。
意外な発見でした。
この経験から「この量でも販売員として十分やっていける」という自信になりました。
こうして気に入ったものだけを身の回りにおくようになったら「ちゃんと有る」と言う安心感で満足されるようになりました。
そして片付けられない私は適正の量になったことで部屋を整えられるようになりました。
安心感とすっきり感がとても心地良くてすっかりはまってしまいます。
「私はこの小さなクローゼットでいい」
多くのモノを持ちすぎて物事を複雑に考えて苦しくなっていた自分に、人生はもっとシンプルでいいんじゃないかと思わせてくれた大きなきっかけでした。
そして17年間勤めた会社を2016年に退社。
コーディネート集作成、ショッピング同行、クローゼット整理のサービスを提供しています。
サポートした方々が喜ぶ姿、変化していく姿に感動して独立して仕事をしていくことにしました。
メッセージ
夫も同タイミングで退社し、2016年8月からは仕事をせずに夫婦でやりたいことをやり尽くす時間を持ちました。
一度全てをクリアにして自分に向き合い続けた夫婦揃って無職の一年。
一年を経て、やっと満たされた私がやりたいと思ったことは今までの経験を誰かのお役に立てること。
ミニマリストになることが幸せの正解ではないし、小さく暮らすことが正解でもありません。
でも、今どこかで窮屈さや息苦しさを感じているとしたら、一度肩に乗ったたくさんの荷物を下ろしてみてもいいのじゃないかという私からの提案です。
仕事やライフスタイルを変えるのはハードルが高いけど、お洋服なら意外と簡単かもしれません。
やってみて嫌だったらやめればいい。
そんな軽い気持ちで。
夫婦でOsabe夫婦というブログを運営しています。
宜しければご覧ください。