こんにちは。長部愛(おさべあい)です。
7月下旬にもなるとお洋服を売るお店は夏物最終セールで70%オフや80%オフの文字が踊っていますね。
毎年この時期になると思い出すことがあります。
アパレル会社に入社して3年目、私は店長になっていました。
セールの最終値下げのタイミングというと、売れ筋はほとんどなくて新作もまだ入荷せずということもしばしばでした。
同じ品番の商品だけは大量にあってどうにか日々の売り上げを作らなければならないんですよね。
残った商品達にはやはりそれだけの要因があるんですね。なかなかのくせ者だったりします。
でも、それをどうにか人気者にしたててお客様に「欲しい!」と思ってもらうために毎日スタッフのみんなと苦悶。
読んで字のごとく、悶え苦しみます。笑
ああでもないこうでもないと、マネキンに着せてみていろんなコーディネートを試します。
でも、お客様には見向きもされない。
また、徹底的に向き合って違うコーディネートで着せる。
こんなことを繰り返しているとあら不思議。
「このコーディネートかわいくない?」というものが生み出される時がきました!
そしてそれを着せるとそのマネキンの前でお客様がピタッと止まり「かわいい」と言って試着して気に入って購入してくださる。
次々とお客様が買ってくださり、見事完売!!
この時の快感ったらありません。
全身鳥肌もの。
「やっとこの子の良さをわかっていただける方のところにお嫁にいけたー!!」そんな母のような気分です。
ここまで向き合うと愛着が沸きすぎて、その”子”たちがかわいくて仕方なくなっていたんですよね。
あの時からどんな洋服にも良い面を見つけて良さを引き出す練習を繰り返してきました。
私はアパレル人生17年でかなりおしゃれ筋肉が鍛えられたなと思います。
限られた条件の中でもおしゃれはできる。
なんでも訓練ですね。
例えば、冷蔵庫の中には限られた材料しかないのにご飯を作らなきゃいけない。
こう状況を繰り返すといつの間にか料理の腕が上がっている。
なんていうことはありませんか?
逆になんでも作れるくらいたくさん材料があると何を作って良いかわからなくなったりして。
(私がそう・・・泣)
料理上手な人はテンション上がるでしょうけどね。
おしゃれも同じで、あれも必要これも必要とアイテムを増やすことは簡単にできます。
でも、選択肢が増えると逆に選べなくなるのが人間。
それだけ編集力=おしゃれ力が必要になってくるんですよね。
毎日着る服を決めるときにちょっとした苦痛が伴うならば、このおしゃれ力と持っている洋服の数が見合っていないのかもしれません。
そんなときには自分のクローゼットと向き合って自分がどんな気持ちなのかを感じてみてください。
⇨現在地
その後どうなりたいのかを考えてみてくだい。
⇨目的地
その二つを紙に書き出してみてくださいね。
やるべき手段が決まりますよ。
お一人でできそうにない場合はぜひご相談くださいね⇨サービスメニュー