あの時、わたしはわたしを救った

どちらが素敵に見えるでしょうか?ここかな?と思うポイントをご自身でいくつか見つけてみてください。そしてぜひご自身のコーディネートで取り入れてみてね

左はファッションコンサルにいらしたときのクライアントさん、右はお店で試着してコートだけご自身のものを羽織ったところ。

左右は同じクライアントさんご自身のコートです。
写真を撮ったのも同じ日です。

服は”何を着るかよりどう着るか”だな、といつも思います。

そしてそのちょっとしたコツを知り、実際にやるかどうか。

ただね、これまでの日常で慣れなかったことを取り入れてやり始めるというのは案外むずかしいものですよね。

話は変わり、わたし自身の話になります。

10年ほど前、30代後半にさしかかったわたしは急にキャラ変えをした。

幼少期から「クールでかっこいい」「サバサバしてる」その印象でずっと生きてきました。

そんなわたしも本当の自分だけど、プライベートでは本当は甘えたかった。

かわいい女性でありたかったんです。

でもね、男性と仲良くなって素を見せるようになると「そんな人だと思わなかったな^^;」と引かれることが何度かありました。

本当の自分を見せると嫌われる。

素の自分を見せてはいけないんだ。

そんな風に思い込むようになって、ずっと恋愛がうまくいきませんでした。

なかなか恋愛が進まないわたしが相談すると友人たちは「愛ちゃんは隙がないからね〜」と言われる始末。

隙がなくてもダメだし甘えてもダメ。

じゃあどうしたらいいの?(怒)

30代後半になって、いい加減素直に甘えられるようになりたい!

本当のわたしを見せてもいい相手に出会いたい!

わたしを一番にしてくれる彼氏が欲しい!!

本気で願った。

願ったというより決意したんです。そう、決めたんです。

それで一気にメイクを変え、髪型を変え、アクセサリーを変え、パンツスタイルからフレアスカートを履くようにしました。

甘々は恥ずかしすぎるからもちろん大人っぽいフェミニンにね。

そりゃー恥ずかしかったですよ(笑)

会社に行く毎日がドキドキでした。

彼氏欲しさに自分を変えるなんてアラフォーで痛々しいって思われるんじゃないか。

なるべく気づかれないレベルで変化していきたかった。

でも、思ったんですよ。

彼氏欲しいんだもん!だって寂しいんだもん!もうこのままは嫌なんだもん!

周りの人がどうこう言おうと、その人たちは責任とってくれないじゃん!

だったら笑われても、わたしは欲しいもののためにやるんだ!やるしかない!

毎日そんな風に奮い立たせて恐る恐る会社に行っていました。
(今思えばそんな自分が可愛い)

心配してた周りの声はどうだったかと言うと・・・

「最近良いじゃん♡なんか丸くなった!」

「可愛くなったね。今年彼氏できるんじゃん?!」

好意的な言葉だらけでした。

褒められるたびに「えーそうかなぁ♡」とその気になってたら、その年に夫と出会ったんです。

あの時、わたしはわたしを救ったと思います。

新しく買った服を着るのが気恥ずかしいという話はよくあること。

わかる。わかります。

変化はいつだって怖いもの。

急に自分を変えたら周りになんて思われるか。。。

そんな【変わらないための好都合な理由】が次々と頭に浮かんでくる。

もちろん選択するのはどっちでもアリなんです。

変わらなくたっていいわけだから。

今までもこれからもたぶん、それなりに幸せだし。

自分がどうしたいか?

どう生きたいのか?

それだけよね。

どっちも自由に選べる。

どっちの人生を選びたいか?

たかが服だけど、されど服。

日常の些細な選択の積み重ねが自分の人生をつくる。

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長部愛

毎日クローゼットを開けるのを楽しくなる人が一人でも増えれば良いなと思い活動しています。
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