こんにちは。おさべあいです。
前回は洋服減らすことについて書きました。(まだの方は読んでみてくださいね)
今回は実際に服を捨てるときの「基準」についてのお話です。
もう着れないと言うほどくたびれてないし、けっこういい状態で保管できている古い服。これを捨てるかどうかを決めるのが至難の技なんですよね〜
「何を残して何を捨てれば良いのかわからない」
クローゼット整理のご相談ではこのお悩みが一番多いです。
ネットで検索すればいくらでも捨てる基準なんて溢れてるのに悩み続ける人がいるのはなぜだろう?が、考えてみるとそりゃそうですね。
『直近1年着てない服は捨てましょう』『時代遅れの服は捨てましょう』と言われて、素直に捨てられたらだれも悩みません。
そもそも1年以内に着てない服も、古い形の服も捨てた方がいいことはみなさんよくわかってる。
「そんなことはわかってる。でも・・・」
この「でも・・・」のあとにつづく思いこそ、人それぞれの捨てられない理由なんですよね。だってその洋服たちにはたくさんの歴史や思い入れがあるはずですもんね。
なのでここを解消しないことには、あれを捨てたらいい、これを捨てたらいいとアドバイスされても整理が一向に進みません。
今回は、今までわたしが相談を受ける中でよく耳にした”捨てられない理由3つ”挙げます。(わたしのお客様層のアラフォー向けです)
それに関してのわたしなりの考えを記していきますね。やや辛口かも。
独断と偏見ですので反論はご勘弁下さいね。笑
決断する時の考え方として参考になればうれしいです。
①流行って巡るんでしょ?また着られる時がくるかもしれないよね。
ええ、その通り。流行は巡ります。面白いくらいに同じ流行が。
実際にわたしも「なつかしい!」と思わず言ってしまうようなファッションを、今の若い子たちが着ています。お肌ピチピチの子達が昔の流行を取り入れてるのってなんだか可愛いですよね。ちょっぴりダサくてカワイイ。
でも、率直に言いますね。大人世代が昔の服をそのまま着ておしゃれに見せるのは難易度高いですよ〜
理由は、流行が巡ってくるには10年以上は経ってるので、当時のまま着るとただ単に古くさいという印象になりがちだからです。(悲しいけど)
一方、その巡ってきたトレンドを素敵に取り入れている大人の女性もいらっしゃいます。その方達はなぜ素敵なのか?それは、アップデートしているからです。
◆今年のものにアップデート❶
昔流行ったような大きめジャケットやブーツカットのデニム、ハイウエストのデニムを着ても古臭くならないのは、実は今年のものを購入している。
◆服以外をアップデート❷
体型、メイク、髪型、アクセサリー、靴、バッグなどは今の年齢らしく、一部で昔の流行りを取り入れている。
素敵に見せるこの努力を普段からできる人なら古い服も活躍の場があると思いますよ。一方で、ただ着るだけでなんとなく素敵に見える方が好きというお考えの方だと、古い服を素敵に知るのは難しいんじゃないかと思います。
さて、また流行がくるのを待とうと思っていたその服どうしますか?ご自分の性質とご相談くださいね。
②いつかまた仕事始める時に着るかもしれないし。そんなに傷んでないしまだ着られるよね?
結婚や出産で生活が変わり、昔バリバリ働いていた頃の仕事服を取っておく方もとても多いです。
「今は汚れたら洗える服ばかりだけど、今後働きたいと思ってるからいざという時のために」「欲しいときにすぐに買える時間も金銭的余裕も無いかもしれないから」など理由はさまざま。
「これってまだ着られるかな?」という質問に対しては「着られますよ」と答えます。でも、自信をもって外に出かけられますか?と聞くとみなさま微妙なお顔をされますね。笑
・ジャケットやパンツのデザインは時代感が出やすい
安室ちゃんが”アムラーブーム”があった頃に着てたスーツを今着てたらどう思いますか?あの大きな衿、ぎゅっと絞ったウエスト、ブーツカットのパンツ、大きい襟シャツ・・・これはあくまでもわかりやすい例ですが、あなたの持ってるお仕事服はどうでしょうか?10年以上前だとちょっと古めかしいかも。
・甘い系が好きだった方はスカートの丈と形、トップスのデザインと色に注目
甘い系が好きだった方なら、若いアナウンサーが今着てるような服をお持ちなんじゃないかな。膝上のふんわりスカート、フリルたっぷりのトップス、パステルカラーなど。ここはさほど時代の差は出ません。ただ「今の肌質・体型・貫禄」と「洋服」とのバランスに注意です。若い頃とは肌や体型・雰囲気も変わっているはずですからね。
仕事着を取っておく場合は、なるべく今から近い歳(6、7年前まで)に着てたものを1セット。それで十分だとは思います。あとは『いつか』仕事始める時がきたらその時の考えても遅くはないかと。
③買ったままあまり着てないの。もったいないよね?
要するにまだきれいな状態だから捨てるのが忍びない、という理由ですね。それはいつ買ったんですか?と尋ねると、「2年前」「3年前」「5年前」なんて答えが返ってきたりします。
ほほ〜
日数にすると、700日も、1000日も、1600日も着るチャンスがあったのに着てないのね。で、じゃあそれを取っておいて一体いつ着るの?(たぶん着ないよね)
こう尋ねるとだいたい多いのが「買ったけどいまいち気に入ってない」というのが着なくなる理由です。その場合はね、もうお別れのタイミングかも。
それって、そんなに好きじゃない人とずっと住み続けるようなものだと思うんです。それ楽しいかな?好きになってくれるかもしれない別の方に一刻も早くお渡ししましょう。きれいな状態なら貰い手はあるかもしれません。
食べ物と一緒で、服にも賞味期限ってありますからね。早く手を打ったほうがお互いのためです。寝かせておいて良くなるものなんて、熟成して美味しくなる食べものだけかと。
ということで、きれいな状態で捨てることに罪悪感があると思うので、寄付や他人に譲るなどをお勧めします。
そしてこれからはいまいち気に入ってないという服を「とりあえず」とか「まいっか」と買うのをやめてみてくださいね。捨てるのってとても労力が要るのに、お金を出して捨てるだけのものをわざわざ買っていることになりますからね。
もったいなくても今回はそれに気づく高い授業料だったと思い、これからは気に入ったものだけ買いましょう。
最後に、迷ったら全て必ず鏡の前で着てみてくださいね。「似合うとか似合わない」が自分ではよくわからない場合は、【それを着て出かけられるか?友達に会えるか?】を基準にしてみてください。
何を着ても自由だし、何を持ってて、何を捨てても自由です。決めるのはご自身ですからね。
この記事はわたしの見解で絶対の正解ではありませんので、あくまでもご参考までに。
もし「好きなんだけど着方がわからなかっただけ。着方がわかれば着る!」という場合はわたしにご依頼ください。コーディネート考えます。笑(お問い合わせフォームよりご連絡くださいね)