こんにちは。おさべあいです。
30代後半の干物っぷりをさらけ出した前回からのつづきです。
まだの方は読んでみてくださいね➡︎アラフォー干物女でもあきらめなくていい。人生は自分で変えられる。
「このままじゃイヤだ!彼氏が欲しい!」
とセミナーに参加してみてメイクに対する固定概念を吹き飛ばされた36歳のわたし。
クールで姉御肌に見られるのはもうヤダ。
仕事はそれで良くても、プライベートまではイヤ。
わたしだって女性らしく甘えたいんじゃーー!という自分の本音をがっちりキャッチしはじめました。
眉毛を生やす。
まず初めにやったことは、眉毛を生やすこと。
第一歩が小さすぎる。笑
今「え?もっと他にやることあるでしょ?」と思った人、きっとたくさんいるでしょうね。
セミナーで刺激を受けると大きなことがやりたくなるけど、わたしが踏み出した小さな一歩はこれだったんです。
実はセミナー内でこんなことを言われたのです。
「眉の印象ってすごく大切で、太めの方が女性らしく優しく見えるんですよ」
「生えてくるまでイライラして抜きたくなっちゃうけど3ヶ月我慢すれば太眉になります」
たしかに、このあいだ『大人の女性は太めの眉の方が若々しい』というのをテレビのメイクコーナーでやってたなとは思いつつ。
太め眉がトレンドになるちょっと前で、そんなこと言われても「ほんまかいな?」と半信半疑だったんです。
しかも3ヶ月間も眉を手入れしてないだらしない人ってお客様に思われるのイヤだな。
スタッフにもあれだけメイクちゃんとしろって言ってる手前やりにくいな。
と頭に浮かぶのは言い訳ばかり。
でも、本当に欲しいのはなんなのか?と問いかけるとずばり『彼氏』です。
3ヶ月誰に何を言われようともういいや。と腹をくくりました。
そして周りにも宣言したんです。
「わたしは眉の手入れをしませんッ!なぜなら優しい太眉を目指してるから。3ヶ月我慢してます!」
当時はこの宣言だって怖かった。
いまさら何努力してんの?男欲しさに外見変えようとしてるなんて痛々しいと影で笑われるんじゃないか、と。
なんでもないフリやかっこつける癖があるので、笑われるのがイヤで行動が止まることってよくあるんです。
でも、このときはわたしが欲しいのはそんなことじゃない。
このままじゃイヤなんだ。
恥ずかしさでくじけそうになるたびに何度も何度も唱えてたな。
眉ひとつでこの葛藤です。先は長い・・・笑
ちなみに、眉育成計画を始めた当時の写真はこちら⇩
スカートが履きたくてたまらない
もともとスカートは嫌いじゃないけど、履いてもタイトスカート。
8センチヒールのパンプス履いてカツカツ歩いてました。
【隙がない女】を全うしてましたね。
販売員は基本的にお店に入ってきた商品で身を固めます。
次に入荷する予定のものを見て「あ、次はこれ着よう!」と決めるのですが、この時のわたしはスカートが履きたくてたまらなかった。
しかもふんわりしたやつ。
履いてみたいと思っていたブルーのふんわりスカートのサンプルを試着してみました。
この日のこと、今でも覚えてます。
「なに!このふわふわ〜!動くたびに裾が翻る〜!なんかウキウキする〜!」
ずっとテンション高かったです。
ムダに大きく振り返ってみたり、早歩きで歩いてみたり。
スカートが揺れる感覚が気持ちよくて仕方なかった。
むかし、学芸会のお芝居でシンデレラの衣装を着た時にちょうどこんな感覚だったな。
ああ、わたし女だったんだな。
こういうの大好きなんだ、と思い知らされました。
このときのスカートはふんわりと言っても、丈も長くて大人っぽくパキっととしたブルーだったので甘い感じではなかったのです。
でもね、「こんなの履いたらスタッフになんて言われるかな」と頭によぎりました。
キャラが完全に変わるから怖かったな。
でも、「エイヤー」と履いてしまえばまわりも違和感なく「すごく似合う!」と受け入れてくれた。
だいたい自分が心配してることなんて幻なんですよね。笑
このスカートがきっかけで、女性らしさのあるスタイリングを徐々にするようになりました。
服が変わると、髪型やアクセサリーも合わせないとちぐはぐになります。
それまでは髪を巻くダウンスタイルばかりだったのを、まとめ髪の練習をしはじめました。
まとめ髪すると顔周りが寂しくなり、イヤリングを付けはじめました。
そのたびにどんどん自分が変わっていく。
知らない自分の表情に出会う。
それが楽しくてしかたなかったですね。
面倒くさがり屋のわたしがこんな風にできるなんてね。やればできるんですね。
メイクを変える
もともとそんなにメイクは濃くしないし、面倒で好きではなかったんです。
選ぶカラーは寒色系やベージュ・茶系。
チークやリップもオレンジとかベージュ系ですごくナチュラル。
この辺選んでおけば間違いないでしょ、的な選び方。
そして完全にシャープな顔でした。
まずチークを変えてみました。
甘すぎないオレンジがかったピンクを選んで、今までよりもすこしふんわりまあるくチークをいれてみたんです。
それだけで顔がパッと明るくなりました。
そしたらアイメイクも眉も今までと同じだとアンバランスになってきて、全体的に柔らかく曲線的な雰囲気で仕上げるようにしました。
全体をガラッと変えると「どうしたの?」とまわりに思われちゃうので、地味〜に少しずつ変えてました。
眉毛も中途半端だったからね。
でもちょっとの変化だけど、メイクするのが楽しくなって顔を見るのが楽しくなったんですよね。
可愛い人の観察したり、今まで見なかったような雑誌でメイク特集をじっくり見たり。
トイレにいってもメイク直しなんてしなかったのに、マメにするようになってました。
メイクを頑張ってる女子たちを以前は「女子力高いよね〜」なんて冷やかしてたけど、彼女達の自分を磨く努力ってすごいなとこの頃から気づくようになりました。
「愛ちゃん、最近すごくいいね」
約3ヶ月間で眉毛が生え揃い、無事に太眉になりました。
まずその時点で「よくやった!イライラした時もめげずによくぞここまで来た!」と自分を褒めまくりましたね。
そしてそのあとから、服、メイク、髪、アクセサリー。
ひとつひとつ少しずつ焦らずに黙々と変化させていきました。
この期間が半年くらいかな。
今思うと、このときは『彼氏欲しい』という当初の動機は忘れてたかも。
仕事も環境もなんの変化も無いのに、ただただ自分のことをいろいろやることが毎日が楽しくて気持ちが軽くて。
そんなある日、会社の化粧室で一番仲の良い先輩に声を掛けられました。
「愛ちゃん、最近すごくいいね。なんか印象が丸くなったっていうか優しくなったっていうか。とてもとてもいいよ。今年、ぜったい彼氏できるっ!」
わ〜〜〜〜〜!すごい嬉しい!
眉毛変えて、メイク変えて、なんか色々いろいろやってきたんです〜〜〜〜!!
ほんと?ほんと?いい感じですか???
彼氏できますかね?まじですか?まじですか?
きゃー!どうしよう!
と、この一言でだいぶ浮かれたことを思えています。笑
2013年の春。
この「今年彼氏できる!」って言葉がこのあとのエンジンをさらに加速させていくのです。
こう振り返ると、服の力って偉大だなと改めて思いますね。
それと今ではなんてこと無い小さなことで、いちいちビクビクしてたなということに気づきます。
今までと違う服着たら何て思われるか。
いままでやってなかったことやったら何て思われるか。
それがスカートを履く、メイクを変える、髪型を変える・・なんていう些細なこと。
どれだけ自分の気持ちよりも周りを尊重してたのかがわかります。
尊重じゃないな、流されてただけだ。
自分で決めてこなかっただけ。
「自分のことは自分で決める」
その覚悟をもつことを、このちいさな一歩一歩をふみだしながら練習してきたんですよね。
36歳の大の大人が。
健気でかわいらしかったなと自分で思います。
つづきます〜(長い!)